ビットコインは投資ではなく「遊び」-オッサンのための仮想通貨解説1




2021年に入り暴騰しているビットコインですが、まだまだ詳しく知らない人も多いのではないでしょうか。オッサンになると新しい物を理解するのも労力がいりますからね。
でも安心してください。私たちオッサンが思う通り、まだまだビットコインを理解する必要はないです。

私もお金に関する記事はあまり書きたくないのですが、最近身の回りで非常に質問が多いので概要だけでもまとめてみたいと思います。
同僚や知人にちょっとシッタカする程度の知識から、実際にビットコインで遊ぶ方法くらいですかね。
前述の通りビットコインについて理解する必要はないですし、決して投資ではなく「遊び」として捉えてください。お金で遊ぶなという指摘は無しの方向でお願いします。

まず何故ビットコインについて理解する必要がないのか、投資ではなく「遊び」なのかを説明します。

何故ビットコインについて理解する必要がないのか

 

ビットコインについて理解する必要がないのは、現時点で利用価値がないからです。
日本で生活していれば、実際に利用するのは日本円ですよね。現在のビットコインの利用方法は日本円をどこかの取引所に入金して、日本円で出金するだけです。
入金してビットコインに両替した時点の価格と、出金するために日本円に両替した時点の価格の差額で日本円が増えたり減ったりするわけです。
つまり、利用するのは結局のところ日本円なのです。

いやいや、待てと。増えたり減ったりするんだから投資商品として利用価値があるじゃないか。そうなんです。ただし投資ではなく「遊び」として捉えた方が良いですよって話です。

ビットコインは投資ではなく「遊び」

皆さんご存知のパンデミックが起こった2020年3月にはそれまで1BTC=80万円~100万円で推移していたビットコインが約40万円まで暴落しました
そして2021年2月現在、1年足らずの間に500万円まで暴騰しました
ここまで来ると背景としての理由は無関係に投資対象として信用に値しないわけです。

「さすがに40万円までは戻らないだろう」
「半値の250万円までは戻るかも」
「一旦350万円まで戻ってから1000万円まで上がる」
とか超アバウトで超幅広な予想しかできないわけです。

更に日本における仮想通貨の取引は株や為替取引よりも税制上不利になります。
つまりハイリスクハイリターンで大儲けしても税金ガッポリ取られるわけです。

要するに投資として大事なお金を預けるには値しないけど、遊びとして楽しむには魅力的な商品だという事です。

ここからは遊びとしてのビットコインの魅力をお伝えします。

価格が底なしであり青天井である

青天井

前述したようにビットコインは値幅が激しく、将来的に1BTC=10円になるのか5000万円になるのか誰にも分かりません。

ただし下支えする地盤が強化されてきているのは間違いないです。
まず、先ほど日本において利用価値がないと話しましたが、世界に目を向けると決してそうではありません。
仮想通貨だけでなく、電子マネーの発展も同じですが世界には自国通貨の信頼性が低い国も少なくありません。
そして日本と違い、現金の持ち運びによる盗難リスクや偽札の流通といった犯罪のリスクがあるわけです。
ビットコインを始めとする仮想通貨は、当然ながら実物ではないため盗難リスクがなく、偽造する事もできません。(正確にはハッキングリスクはある)
もう一つ日本からすると信じられない話ですが、世界には銀行口座を持っていない成人が17億人もいると言われています。
その点、仮想通貨を持つという事は何らかの形で自動的に口座を持つ事と同じですから、煩雑な手続きも審査もなく自分のお金を管理できるのです。

2020年には米決済大手のPayPalがビットコインを大量購入し、決済手段にビットコインを採用する事を明らかにしています。2021年中に世界2600万の加盟店でビットコイン決済ができるようになると。
ちょっと補足しとくとユーザーが支払ったビットコインがそのまま店舗に渡るわけではなく、円やドルといった法定通貨として支払われます。
そりゃそうですよね。ビットコインいらないってお店たくさんあるでしょう。

追従するように自動車メーカーのテスラがビットコインを大量購入しました。
このように大手の決済サービスや事業会社がビットコインを利用するようになると、そう簡単にビットコイン価格が0円になるとは思えなくなってきます。

そして2021年2月現在のビットコインの時価総額は90兆円を超えています。日本一のトヨタの時価総額が26兆円、世界一のアップルが220兆円ですから少なくとも世界的企業と同レベルの価格であると考えられます。
ちなみに金(ゴールド)の時価総額が900兆円、アメリカドルが150兆円、日本円が93兆円と言われていますので現時点のビットコインの価格がどの位置にあるのか何となく想像できるのではないでしょうか。
ただしこれもあくまで「トヨタの4倍もあるはずない」「一国の日本円の総額よりは大きいはず」「金(ゴールド)くらいの価値がある」と言った主観的な推測しかできません。

ここで私が言いたいのはこのような背景から、保有するビットコインが朝起きたら0円になっている可能性は限りなく低いという事です。

派生通貨が沢山ある

 

ビットコインから派生した通貨は山ほどあり、それぞれ価格も値動きも違うので色々な通貨を買ったり売ったりして遊ぶ事ができます。ビットコイン以外の通貨を総称してアルトコインと呼びます。

アルトコインは次々と生まれ、1円が10円になったり10円が1円になったりします。
どの通貨にも特徴があり、上がりそうな銘柄を選んで買うのが楽しいわけです。
通貨と言っても金貨のデザインのような抽象的な価値観ではなく、それぞれ目的を持って開発されたプログラムなので調べているだけでも面白いです。
ここでは詳しく触れませんが、ビットコインより送金速度の速い通貨だったり、より高機能なプログラム(で使う通貨)だったりするわけです。
面倒くさい人はビットコインとイーサリアムだけ売買すると良いです。

ビットコインとイーサリアムだけ売買すると良い

ビットコインとイーサリアム

このようにビットコインから派生した通貨が発展している事により、今やビットコインは技術的にかなり古いプログラムになっています。
では何故ビットコインは今でもダントツ1位の仮想通貨なのか?

ビットコインのブランド力

まず1つ目の理由はビットコインには仮想通貨の先駆者としての圧倒的な知名度とブランド力があります。
日本人の誰しもが1万円札を1万円だと思ってますよね?それは日本人の誰しもが1万円札を1万円だと思っているからです。
同じように仮想通貨を売買する人にとってビットコインは一番価値のある通貨だと思われているのです。
シンプルですがお金の本質です。

基軸通貨としてのビットコイン

2つ目の理由はビットコインが仮想通貨取引の基軸通貨として使われているからです。
為替取引をした事がある人にはお馴染みですが、為替取引の基軸通貨はアメリカドルですね。
どういう事かと言うと日本円で例えばユーロを買いたい場合、日本円とアメリカドルを交換してからユーロを買います。
実際には取引所が勝手に交換してくれますが、処理としては必ずアメリカドルを通しています。
為替取引におけるアメリカドルが仮想通貨取引ではビットコインになります。
仮想通貨が買われる際にはビットコインが買われる事が多いため、必然的に取引量が多くなるわけです。
永遠に基軸通貨であるかは分かりませんが、少なくとも現状はそういう仕組みなのです。

時価総額2位のイーサリアム

ビットコインに次ぐ時価総額2位の通貨がイーサリアムです。正確にはイーサリアムというのは通貨の名称ではなくイーサリアムというプロジェクトで使う通貨がイーサです。ややこしいですね。忘れてください。

できる限り簡単に説明するとイーサリアムというのは、証明が必要な契約を管理者なしで自動的に行える仕組みを提供していて、その仕組みを使って誰でも自由にサービスを展開できるのです。代わりに契約を交わす際にはイーサという通貨で手数料を払う必要があります。
現在ではイーサリアムを使った取引所が多く開発され、仮想通貨の取引を公的な機関や特定の企業や管理者のいない取引所で行う事ができたりします。
ややこしいですね。忘れてください。

とにかくビットコインとはまた違った発展を続けているのがイーサリアムです。
当面はこの2大通貨の売買だけでも十分に遊べると思いますよ。

次回は実際にビットコインで遊ぶ方法について解説していきます。

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